今年の新車生産は前月比1.0%微増(2021年6月8日付けエスタード紙)

全国自動車工業会(Anfavea)の発表によると、2021年5月のバスやトラックを含む新車販売は、世界的な自動車向け半導体の供給不足問題の影響で、前月比僅か1.0%微増の19万2,800万台に留まっている。

ブラジルの各自動車メーカーは、半導体を中心として電子部品の供給問題並びに中国を中心とした鉄鉱石需要に伴う国際コモディティ価格の上昇で、自動車生産向けの鋼板コストが上昇して新車生産の阻害要因となっている。

しかし今年5月のブラジル国内の新車生産は、COVID-19パンデミックの影響で、各自動車メーカーは地方自治体の要請による生産中止を余儀なくされていた前年同月比では347.6%増加を記録している。

今年3月下旬から4月上旬にかけてCOVID-19パンデミックの第2波拡大及び半導体不足の影響で、各自動車メーカーは、新車の生産調整を余儀なくされていた。また多くの自動車メーカーは、今後も継続が予想される部品供給不足で、生産調整を強いられると予想されている。

今年初め5か月間の新車生産は、前年同期比55.6%増加の98万1,500台を記録、5月の新車販売は前月比7.7%増加の18万8,700台、前年同期比203.4%増加、新車輸出は9.1%増加の3万7,000台、アルゼンチン向けを中心とした新車輸出は、855.4%増加を記録している。

今年初め5か月間の新車販売は、31.9%増加の89万1,700台、輸出台数は、66.5%増加の16万6,600台、5月の自動車業界の従業員は、605人増加の10万4,100人となっている。

 

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