ブラジル地理統計院(IBGE)の月間サービス生産量調査(PMS)の発表によると、2021年4月のサービス部門生産量(生産性指標)は前月比0.7%増加を記録したにも関わらず、3月のサービス部門生産量は前月比マイナス3.1%を記録していた経緯があった。
今年初め4か月間のサービス部門の累計生産量は3.7%増加した一方で、今年4月の過去12か月間のサービス部門の累計生産量はマイナス5.4%で依然として落ち込んでいる。
今年4月のサービス部門生産量は、COVID-19パンデミック直後で、必需品以外小売販売やサービス業の営業自粛の影響を受けていた昨年4月比では、2012年から統計を取り始めて記録更新となる19.8%の二桁増加を記録している。
今年4月のサービス部門生産量調査では、調査対象の5セクターのうち2セクターで前月比増加を記録、情報・通信サービスセクターは、情報テクノロジー及びテレコンが牽引して前月比2.5%を記録、一般家庭向けサービスセクターは外食が牽引して9.3%増加を記録している。
今年4月のサービス部門生産量の前年同月比で9.3%増加した要因として、今年3月の一般家庭向けサービスセクターは、COVID-19パンデミック拡大による営業活動の大幅な自粛要請で前月比マイナス28.0%を記録していた経緯があった。
今年4月のサービス部門生産量の前年同月比では、調査対象の5セクター全てが増加を記録、特に輸送・輸送補助サービス・郵便サービスセクターは、トラック輸送会社の売上増加、港湾ターミナルの荷扱い増加、航空貨物、陸路輸送などの増加で30.7%と記録的な増加率を記録している。
今年4月のサービス部門生産量のセクター別調査では、一般家庭向けサービスセクターは前月比9.3%増加、今年初め4か月間ではマイナス15.3%、過去12か月間ではマイナス34.3%を記録している。
前期同様に情報・通信サービスセクターは2.5%増加、5.8%増加、0.5%増加、教育・研究機関などの公共サービスセクターはマイナス0.6%、0.2%増加、マイナス9.6%を記録している。
また前期同様に輸送・輸送補助サービス・郵便サービスセクターは、0.0%。7.7%増加、マイナス3.9%、その他のサービスセクターはマイナス0.9%、5.2%増加、5.7%増加を記録している。