14日発表の中銀の最終フォーカスレポートによると、今年のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)は、前回予想の5.44%から5.82%と大幅に上方修正している。
今年のIPCA指数の中央目標値は3.75%、許容範囲は±1.50%に相当する最低2.25%、最高5.25%に設定されている。また2022年のIPCA指数の中央目標値は3.50%、2022年は最低2.00%、最高5.00%に設定している。2023年の中央目標値は3.25%、最低1.75%、最高4.75%が設定されている。各年のインフレ目標値は国家通貨審議会(CMN)によって設定されている。
2020年のIPCA指数は、連邦政府の中央目標値4.00%を大幅に上回る4.52%に上昇、2016年以降では最高のインフレ指数を記録していたが、今年は昨年のIPCA指数を上回ると予想されている。
また2022年のIPCA指数は前回予想の3.70%から3.78%、2023年は3.25%に据え置かれている。
9日の ブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、2021年5月のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)は、4月の0.31%から0.83%と大幅に上昇して、5月としては過去25年間で最高のインフレ指数を記録。5月の過去12か月間のでは8.06%を記録している。
また最終フォーカスレポートでは、今年末の政策誘導金利(Selic)は、前回予想の5.75%から6.25%と0.50%上方修正、2022年及び2023年のSelic金利は6.50%に据え置いている。
今年の国内総生産(GDP)伸び率は、前回予想の4.36%から4.85%に大幅修正、6月1日のブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、今年第1四半期のブラジルのGDP伸び率は、前四半期比1.2%増加を記録している。