5月の経常収支黒字は38億4,000万ドル(2021年6月25日付けエスタード紙)

中銀の発表によると、2021年5月のブラジルの経常収支は、農畜産物の輸出並びにドル高の為替が牽引して、4月の53億5,900万ドルの黒字に続いて38億4,000万ドルの黒字を計上している。

今年5月の貿易収支は、COVID-19パンデミックの影響を受けた前年同月比では157.7%と大幅増加の81億2,900万ドルの黒字を記録している。

2020年末から中国を中心に鉄鉱石や食肉などの国際コモディティ商品の価格上昇並びにレアル通貨に対するドル方の為替は輸出促進の一方で、輸入にブレーキをかける効果となっている。

今年初め5か月間のブラジルの経常収支は、62億1,300万ドルの赤字を計上しているにも関わらず、昨年同期の経常収支赤字240億7,400万ドルの約4分の1まで縮小している。中銀では今年のブラジルの経常収支は、30億ドルの黒字を予想している。

今年5月の海外投資家による対内直接投資は、12億2,900万ドルを記録したが、中銀が予想していた23億ドルの対内直接投資の約半分に留まっている。今年初め5か月間の対内直接投資は、前年同期比30%増加している。

今年初め5か月間の対内直接投資は、国内経済の回復に伴って224億8,200万ドルと前年同期の173億3,300万ドルよりも50億ドル増加、中銀では、今年の対内直接投資を600億ドルと見込んでいる。

今年5月のブラジル人の国際旅行収支は、1億3,900万ドルの赤字を計上したが、昨年5月の国際旅行収支は、8,700万ドルの赤字を計上していた。

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