ペトロブラス石油公社は、明日6日から石油製油所のガソリンの卸売価格を1リットル当たり0.16レアル、ディーゼル燃料価格を1リットル当たり0.10レアルそれぞれ値上げを実施すると発表した。
ガソリンの卸売価格を1リットル当たり0.16レアルの値上げは、6.3%の値上げに相当、ディーゼル燃料価格を1リットル当たり0.10レアルの値上げは、3.7%の値上げに相当、1リットル当たりの平均ガソリン価格は2.69レアル、平均ディーゼル燃料価格は2.81レアルが見込まれている。
今回の値上げは、ペトロブラス石油公社のシルヴァ・エ・ルナ新総裁になって初めての値上げであるが、5月1日にガソリン並びにディーゼル燃料価格をそれぞれ2.0%値下げ、6月11日にはガソリン価格を1.1%値上げした一方で、プロパンガス価格を6.0%値上げしていた。
今年2月にジャイール・ボルソナロ大統領は、燃料価格を巡って対立していたペトロブラス石油公社のロベルト・カステロ・ブランコ最高経営責任者(CEO)の後任に、国防相を務めたシルヴァ・エ・ルナ氏を任命していた経緯があった。
ペトロブラスは、明日から石油製油所のプロパンガスの卸売価格を6.0%の値上げを実施、今年6回目の値上げとなり、今年の累計値上げり幅は38.0%に達している。
今回の値上げは、石油の国際コモディティ価格の上昇に伴うペトロブラス石油公社のシルヴァ・エ・ルナ新総裁になって初めての値上げであるが、ブラジル燃料輸入協会(Abicom)は、ペトロブラスの石油派生品価格の据置は、石油派生品の輸入を阻害する要因になっていると指摘している。