今年のインフレを6.07%に上方修正(2021年7月5日付けエスタード紙)

5日発表に中銀の最終フォーカスレポートによると、今年のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)は、前回予想の5.97%から6.07%に上方修正したが、1か月前の予想は5.44%であった。

また2022年の広範囲消費者物価指数(IPCA)は、前回予想の3.78%から3.77%と若干下方修正を行ったが、1か月前の予想は3.70%であった。

2023年のIPCA指数は3.25%、2024年のIPCA指数は3.25%とそれぞれ据え置きにされたが、1か月前の予想は3.25%であった。

今年のIPCA指数の中央目標値は3.75%、許容範囲は±1.50%に相当する最低2.25%、最高5.25%に設定されているが、6.07%予想は許容範囲上限値を大幅に突破している。

また2022年のIPCA指数の中央目標値は3.50%、2022年は最低2.00%、最高5.00%に設定している。2023年の中央目標値は3.25%、最低1.75%、最高4.75%が設定されている。2024年の中央目標値は3.00%、最低1.50%、最高4.50%、各年のインフレ目標値は国家通貨審議会(CMN)によって設定されている。

また今年のGDP伸び率は、COVID-19ワクチン接種拡大や国際コモディティ価格の上昇に伴って、前回予想の5.05%から5.18%と11回連続で上方修正している。

今年初めの今年のGDP伸び率は3.4%に留まると見込まれていたが、過去数か月間の食料品や鉄鉱石などの国際コモディティ価格の上昇に伴って、輸出が好調に推移している。しかし2022年のGDP伸び率は前回予想の2.11%から2.10%と若干下方修正している。

今年末の政策誘導金利(Selic)は、前回同様6.50%の据置されたが、3月17日開催された中銀の通貨政策委員会(Copom)は、政策導入金利(Selic)を7ヶ月連続で過去最低の2.00%を維持していたにも関わらず、食料品並びに燃料価格が牽引しているインフレ圧力を抑制するために、一挙に0.75%引上げて2.75%の決定を余儀なくされた。その後5月並びに6月のCopom委員会でも連続して0.75%引上げていた経緯があった。2022年末のSelic金利は前回予想の6.50%から6.75%に引き上げている。

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