今年上半期のM&Aによる資金調達は、昨年1年間を上回る521億ドル(2021年7月4日付けエスタード紙)

運転資金に余裕のあるグループ企業は、コンペチターやデジタルトランスフォーメーション分野強化などマーケットシェア拡大のために、積極的に企業の買収が合併を進めている。

今年は既に小売販売部門では、SomaグループによるHering社の買収、医療関連部門では、Hapvida社並びにNotreDame Intermédica社の合併が実現している。

コンサルタント会社Dealogic社の調査によると、今年上半期の企業の買収・合併による成約は521億ドルに達しており、昨年1年間の資金調達総額459億ドルを突破している。Renner社は、電子商取引のDafiti社を傘下に収めるために40億レアルの資金調達を行った。

ウォーレン・バフェット氏所有の投資会社バークシャー・ハサウェイ社をリーダーとするコンソーシアムは、ラテンアメリカ地域で最も急拡大しているブラジルのフィンテックNubank社の7億5000万ドルの投資を行っている。

米国の投資ファンドAdvent社は、ブラジルの金融スタートアップ企業Ebanx社に資本参加、またBTG Pactual銀行並びにXP社は毎週のように企業の買収を行っている。

今年上半期の有価証券取引委員会(CVM)にサンパウロ証券取引所(B3)での新規株式公開(IP0)を申請件数は、テクノロジー企業を中心に前年同期比17.0%増加している。

今年上半期のM&A成約件数は、医療保健分野、ロディスティック並びにテクノロジー分野が牽引して過去数年間の同期比20%増加しているとJK Capital社のSaulo Sturaroパートナーは指摘している。

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=27042