GM社は半導体不足で250人の雇用契約解消を検討(2021年7月6日付けヴァロール紙)

ブラジル国内で自動車生産を行っているの各自動車メーカーは、半導体を中心とした自動車向け部品供給問題で、新車生産調整や製造ライン縮小を余儀なくされている。

GM社のサンパウロ州サン・ジョゼ・ドス・カンポス自動車工場では、自動車向け半導体不足による生産調整のために、7月12日~8月25日迄の40日間以上の操業中止による250人の生産ラインの従業員との雇用契約停止で、地元の金属労連と協議している。

サン・ジョゼ・ドス・カンポス自動車工場は、3800人の従業員がピックアップS10車並びにSUV Trailblazer車を生産している工場であり、GM社では唯一通常の自動車生産を行っていた工場であった。

またGM社の南大河州グラヴァイ自動車工場は、ONIX車を生産しているが、今年4月から自動車生産の操業停止を余儀なくされている工場であり、8月中旬からの操業再開を予定している。

GM社のサンパウロ州サン・カエタ-ノ・ド・スール自動車工場は、自動車部品不足で、6月21日から6週間に亘って自動車生産停止を余儀なくされているが、この期間中に製造ラインを新型ピックアップMontana車に交換する。

現代自動車は、今月5日からサンパウロ州ピラシカーバ自動車工場の3交代勤務で最後まで操業していた第一シフトの自動車生産を半導体などの電気・電子部品のサプライヤーからの供給不足で、7月15日迄操業停止を行う。

またピラシカーバ自動車工場の3交代勤務の第3シフトは5月末から、第2シフトは6月21日から操業停止に追い込まれており、7月12日からの操業再開が予定されている。

GM社のサン・ジョゼ・ドス・カンポス自動車工場の操業停止は、企業による労働時間の短縮、賃金の削減、雇用契約の一時中断が可能となる大統領暫定措置令1045号に基づいており、6日午前中の総会では、GM社による従業員の雇用保障が確保できれば合意しないとValmir Mariano副組合長は説明している。

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