小売販売大手のロージャス・アメリカーナスは、宅配用に自転車や電動自動車を活用して、2025年までに二酸化炭素排出量ゼロを目標に500台のタイを中心に、東南アジアで普及している「トゥクトゥク」と呼ばれる電動オート三輪の使用を計画している。
ロージャス・アメリカーナスは、7月から電気自動車による宅配オペレーションを開始する。同社は500台以上のエコ―エフィシエンシー車両として、150台のトゥクトゥクと170台の一般的な自転車で二酸化炭素の10%排出削減、2025年には二酸化炭素の100%排出削減を目指している。
COVID-19パンデミックによる外出自粛や必需品以外の実店舗による小売販売の自粛要請で、オンライン販売が飛躍的に増加するに伴って、オンラインの小売販売網は、宅配部門に省エネでクリーンエネルギーの配達方法に舵を切り出した。
ロージャス・アメリカーナスのコンペチターのアルゼンチン資本で、南米市場向けオンライン取引ウェブサイトを運営するメルカード・リブレ社は、宅配用に50台の電気自動車を購入している。
ロージャス・アメリカーナスが宅配用に購入する80台の「トゥクトゥク」と呼ばれる電動オート三輪は、リオ市以外にサンパウロ市都市圏、カンピーナス市並びにリベイロン・プレート市内での宅配に活用される。
今年12月までに更に100台のトゥクトゥク車の購入で、ベロ・オリゾンテ市、クリチーバ市、レシーフェ市並びにポルト・アレグレ市の宅配に活用される予定、直接及び間接雇用も含めて200人の雇用創出に繋がる。
トゥクトゥク車はリチウムイオンバッテリー搭載、1回の充電で200キロメートルから250キロメートルの走行が可能となり、1日半の宅配ができる上に、二酸化炭素の無配出及び90%の燃料コスト削減に繋がる利点がある。
昨年のロージャス・アメリカーナス社は、180万件を自転車で宅配、今年は手始めに90台のトゥクトゥク車で南部地域、南東部地域並びに北東部地域の主要都市で宅配を開始、また最大重量23トンの貨物を輸送する能力を有する、バイオメタン及び天然ガス燃料トラックを使用しだした。