ブラジル産フルーツは海外市場でシェア拡大(2021年7月19日付けエスタード紙)

ブラジル産フルーツが世界のスーパーマーケットの果物売り場の陳列棚に並ぶようになってきており、今年は既にコロンビア、ニカラグア、セネガル政府はブラジル産リンゴ、アルゼンチン政府はブラジル産イチジクの輸入許可を出している。

コロンビア向けのブラジル産リンゴ輸出は今年3月に開始、既に100トンが輸出されたが、今年末までには3,000トン~4,000トンのガラ(gala)の輸出が見込まれている。

来年のコロンビアへのブラジル産リンゴ輸出は1万トン、最終的にはコロンビアのマーケットシェア10%に相当する10万トンのブラジル産リンゴ輸出を目指しているとブラジルリンゴ生産者協会(ABPM)海外市場担当のCelso Zancan営業取締役は説明している。

コロンビアでのブラジル産リンゴのマーケットシェア拡大には、南米最大の果物輸出国のチリ産リンゴと競合しなければならないが、ブラジル産リンゴは形状ではチリ産に劣るが、味と色彩ではチリ産より優れているCelso Zancan営業取締役は説明している。

中長期的には、ブラジル産リンゴはペルー政府、エクアドール、メキシコ、フィリピン、タイ並びにマレーシア政府の輸入許可の取得を待っており、これらの国の輸入許可取得で、ブラジル産リンゴ輸出に弾みがつくと予想されている。

中国向けブラジル産ブドウ、アドカド並びにレモン輸出の植物衛生プロトコルを待っているが、ブドウ輸出の植物衛生プロトコルは1年半以内に取得できると予想、900万ドルの輸出ポテンシャルがあるとブラジル果物・派生品輸出協会(Abrafrutas)のGuilherme Coelho会長は指摘している。

ブラジル産アボカドの米国並びに日本向け輸出のチャンスを模索しており、米国並びに日本向けブラジル産果物の輸出開始はブラジル産果物の輸出に弾みがつくと指摘、昨年のブラジル産果物の輸出95%に相当する103万トンはヨーロッパ連合、英国並びに米国であった。

レアル通貨に対するドル高の為替並びに健康志向が追い風となって、今年のブラジル産果物輸出は前年比15.0%増加の10億ドルに達すると予想、今年上半期は既に4億4,000万ドルを輸出、ブラジルの果物生産は世界3位に相当する4,500万トン、500万人の雇用に繋がっている。

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