昨年3月から始まったCOVID-19パンデミックの影響で、ブラジル国内の小売業、サービス業や製造業など壊滅的な影響を受けていたが、今年4月以降は最悪期を脱出しているとブラジルの最大手工作機械メーカーRomi社のLuiz Cassiano Rosolen社長は指摘している。
今年第2四半期のRomi社受注残高は、前年同期比68.5%増加に相当する6億7,500万レアルを記録、純益は、277.5%増加に相当する4,270万レアルを記録している。
国際コモディティ価格の上昇や世界的な半導体や電機電子部品の供給不足、レアル通貨に対するドル高の為替による原材料費高騰にも関わらず、同社は今年第2四半期の受注残並びに純益、増産を記録している。
好調な受注残で2022年度の生産計画に弾みがついており、アジア並びにヨーロッパ向けマーケット拡大を積極的に進めるとLuiz Cassiano Rosolen社長は楽観的な見方をしている。
世界的な半導体や電子部品の供給問題は、わが社にと直接影響を及ぼしていないが、我が社のパートナー企業への部品納期の遅れの影響は多少受けているとLuiz Cassiano Rosolen社長は説明している。
インフレコストは我社にインパクトを与えるが、マージン率を維持するために、機械・装置業界では価格転嫁ができていると説明している。