ブラジル鉱業協会(Ibram)の統計によると、今年上半期の鉱物関連ロイヤリティによる臨時歳入総額は、前年同期比111.7%と倍増以上の44億8,000万レアルに達している。
今年の鉱物資源の需要が中国の好調な経済が牽引して、鉄鉱石を中心に国際コモディティ価格の上昇及びレアル通貨に対するドル高の為替で、下半期も上半期同様に大きな需要が継続するとブラジル鉱業協会(Ibram)のWilson Brumer会長は予想している。
今年下半期の鉱業部門の売上は、上半期同様の1,500億レアル予想で、年間の売上は3,000億レアルを予想、鉄鉱石の国際コモディティ価格は、年末まで1トン当たり200ドル~220ドルを維持するとWilson Brumer会長は予想している。
今年の中国のGDP伸び率は8.5%が見込まれており、今年の中国の粗鋼生産は10億トンに達するが、来年の中国の鉄鉱石需要は、今年並みに留まると予想している。
今年下半期に予想されている旱魃による水力発電所の電力危機対応の節電や節水は余儀なくされるが、各鉱業企業は電力エネルギー確保のために、各社は太陽光発電や風力発電も代替えエネルギー部門に投資してきているために、鉱業部門への電力エネルギー危機は、今年の鉱物生産には影響を及ぼさないとブラジル鉱業協会(Ibram)では見込んでいる。