4日中銀の通貨政策委員会(Copom) は、インフレ圧力の上昇に伴って政策誘導金利(Selic)を全会一致で1.00%引上げ5.25%に決定、今年3月から過去最低を継続していた政策誘導金利(Selic)2.00%を3回連続でそれぞれ0.75%引上げて4.25%にしていた経緯があった。
今回の政策誘導金利(Selic)を1.00%引上げによる5.25%は、2019年10月と同じ水準の金利に上昇、中銀は上昇を続けるインフレ圧力の軽減を図るために、Selic金利の1.00%と大幅な引上げを余儀なくされた。
Selic金利の引上げ効果が表れるのは、6ヶ月~9ヶ月後のタイムラグが発生するために、中銀では継続するインフレ上昇傾向を抑制するために、一挙にSelic金利の1.00%引上げを行った。
金融市場関係者は、食料品や燃料の値上がり、旱魃による電力エネルギー値上げなどの要因で、今年のインフレ指数は6.79%まで上昇するとフォーカスマーケットレポートは示唆している。
ブロードキャストプロジェクションの調査によると、調査対象の51金融機関のうち44金融機関は、Selic金利の1.00%引上げを予想、7金融機関は、0.75%の引上げを予想、今年末のSelic金利の平均予想は7.00%、2022年は7.25%となっている。
今年のIPCA指数の中央目標値は3.75%、許容範囲は±1.50%に相当する最低2.25%、最高5.25%に設定されている。2022年のIPCA指数の中央目標値は3.50%。許容範囲は±1.50%に相当する最低2.00%、最高5.00%に設定されている。
2023年のIPCA指数の中央目標値は3.25%。許容範囲は±1.50%に相当する最低1.75%、最高4.75%に設定されている。2024年のIPCA指数の中央目標値は3.00%。許容範囲は±1.50%に相当する最低1.50%、最高4.50%に設定されている
中銀の通貨政策委員会(Copom) が、来年のインフレ指数をターゲットに、最後に政策誘導金利(Selic)を1.00%引上げたのは、2003年2月と18年ぶりの大幅な引き上げを断行している。