今年初め7か月間の農畜産部門のM&Aは33件(2021年8月23日付ヴァロール紙)

2021年初め7か月間の農畜産部門の企業の買収・合併は、33件で総額17億レアルを記録している。また8月16日に精米・フェジョン豆の販売で業界トップのCamil社は、ミナス州で製粉派生品販売を牽引するSanta Amália社を4億1,000万レアルで買収している。

またLavoro e Nutrien社は、ミナス州で農業消費財の卸売販売業者Agrozap社、南マット・グロッソ州の農業生産ネットワーク事業を手掛けるBio Rural社を買収している。

2020年初め7か月間の農畜産部門のM&A件数は、36件で総額19億レアルを記録、昨年1年間の農畜産部門のM&A件数は、67件で43億レアルが記録されている。

2016年の農畜産部門のM&A件数は36件、平均M&A取引額は1億4,220万レアル、前期同様2017年44件、3億9,960万レアル、2018年54件、9,820万レアル、2019年は62件、1億4,630万レアル、2020年は67件、1億6,560万レアルと5年連続でM&A件数は前年を上回っている。

今年初め7か月間の農畜産部門のM&Aのうち農業消費財関連卸売りは、11件にM&A総額の12.0%を占めている。昨年の農業消費財関連卸売りのM&Aは、19件を記録している。

今年の農業消費財関連卸売り網の企業買収及び合併は、過去10年間に薬局チェーンのM&Aで業界の寡占化が進んだ状況に類似しているとデロイト社のLuís Otávio da Fonsecaパートナーは指摘している。

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