中銀は20週連続で今年のインフレ指数を上方修正(2021年8月30日付エスタード紙)

30日発表に中銀の最終フォーカスレポートレポートによると、今年のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)は、20週連続となる前回予想7.11%から7.27%に上方修正している。 1ヶ月前の広範囲消費者物価指数(IPCA)は6.79%であった

また2022年の広範囲消費者物価指数(IPCA)は前回予想の3.93%から3.95%若干上方修正したが、1か月前の予想は3.81%であった。2023年のIPCA指数は3.25%、2024年のIPCA指数は3.00%と前回同様に据え置いている。

今年のIPCA指数の中央目標値は3.75%、許容範囲は±1.50%に相当する最低2.25%、最高5.25%に設定されている。2022年のIPCA指数の中央目標値は3.50%。許容範囲は±1.50%に相当する最低2.00%、最高5.00%に設定されている。

2023年のIPCA指数の中央目標値は3.25%。許容範囲は±1.50%に相当する最低1.75%、最高4.75%に設定されている。2024年のIPCA指数の中央目標値は3.00%。許容範囲は±1.50%に相当する最低1.50%、最高4.50%に設定されている。

Roberto Campos Neto総裁は、経済省のパウロ・ゲーデス経済相にインフレ指数が目標値を突破する理由を記載したレポート提出を余儀なくされている。

中銀総裁がインフレ目標値の達成が出来ずにレポート提出を行ったのは、2018年1月にIlan Goldfajn総裁が、2017年のインフレ指数が穀物生産が過去最高で食品価格の下落でインフレ指数の目標値は、最低限度値を下回った時以来のレポート提出となる。

今年末の政策誘導金利(Selic)は7.50%予想、現在のSelic金利は5.25%、2023年のSelic金利は6.50%、2024年のSelic金利は6.5%が予想されている。

今年のGDP伸び率は前回予想の5.27%から5.22%に下方修正、今年初めのGDP伸び率予想は3.40%であったが、ブラジルの主力輸出品目である食品、鉄鉱石、原油などの国際コモディティ価格の高騰で、今年のGDP伸び率は、年初の予想を大幅に上回ると予想されている。

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