企業経営委員会(讃井慎一委員長)労働ワーキンググループ(山崎一郎グループ長)のオンラインセミナーは、2021年9月1日午後6時から7時30分まで100人以上参加して開催。講師は佐藤ジルセル弁護士、テーマは「労働法 基礎編」で開催。司会は山崎一郎グループ長が務めた。また山崎一郎グループ長は、20人からなる個別情報共有会の労働ワーキンググループの活動実績の紹介及び参加希望者を募った。
開催挨拶で企業経営委員会の讃井慎一委員長は、コロナ禍発生から1年半経過しており、今回のセミナーは労働法の基礎のおさらいとして開催、また労働研究会としてポルトガル語による月例会を開催しているので、ポルトガル語を介する従業員の参加を促した。
講師の佐藤ジルセル弁護士は、テーマ「労働法基礎」セミナーでは、バックグラウンド、採用・昇給・解雇の際の留意点、雇用契約の負担、年次有給休暇、13か月給与、FGTS、INSS、テレワーク、残業代、解約(解雇・退職)について詳細に説明した。
質疑応答では、出張中の移動時間の残業代支給。理由なき解雇の対処。食費手当、食料手当や健康保険プランは賃金に含まれるか。解雇する従業員に対する40%罰金積立の有無。勤務態度及び成績の悪い従業員による不正健康診断書の取得。テレワーク従業員のバックテート書類作成の注意点。週末の移動拘束時間の残業代の判定。退職希望従業員によるFGTS40%罰金の返金合意。2年以内に退職受給資格の従業員のチェック。有給休暇の3分割の取得合意。3分割以上の年次有給休暇の違法性。テレワーク勤務の勤怠管理。給与に見合わない従業員のサラリーカット。休暇中の従業員に仕事を依頼した場合の有給休暇の無効性などが挙げられた。