運輸サービス部会並びに貿易部会合同の第三回フォーラムは2021年9月1日午前9時30分から10時30分まで約100人が参加して開催、進行役は森谷伸晃フォーラム委員長が務めた。
初めに運輸サービス部会の今年の上期の回顧と下期の展望について発表では、海運は大胡副部会長がコンテナ船、自動車専用船並びにドライバルク船及び環境規制問題について発表。航空貨物並びにその他の物流関係では藤代部会長は、世界及びブラジルのトレンド、GRU & VCP空港の航空貨物輸出入取扱数量、ジェット燃料/原油価格推移、サントス港中心にトラック運転手のストライキ発生、「Alerta Malha Fina」の通達。DU-IMP(新税関システム)、税関検査担当官の回転制度問題などについて説明。 旅行・ホテル・航空旅客店レンタカーは日根副部会長がコロナ禍の観光業界への打撃、ワクチン接種の進展と共にブラジル国内旅行需要の回復傾向、デルタ、ラムダ株による感染再拡大などについて発表。最後の質疑応答では、現在の日伯間の航空貨物の運賃値上げ幅のコロナ禍以前との比較が挙げられた。
貿易部会の秋葉部会長は、2021年上半期の振り返り並びに今後の展望として、今年上半期の貿易収支推移、ブラジル輸出先TOP10、今年1-7月の対中・米・日の輸出額の前年比推移比較、上期のブラジル輸出品目TOP30、今年1-7月のブラジル主要品目輸出国及び輸入国、対日貿易収支、対ブラジル直接投資動向、上期の振り返りでは、コロナ禍からのブラジル経済回復 、大豆生産・輸出好調、輸出先一位の中国は圧倒的に需要旺盛、レアル安は一進一退、海外からの直接投資は減少傾向。下期に向けての注目点をして、コロナ禍後の世界経済の回復速度と持続性、地球温暖化対応・カーボンニュートラル・SDGs/ESGの対応。ブラジルの外交政策と国内政経情勢、日本の対ブラジル通商政策などについて説明した。