社会経済開発銀行(BNDES)は今後数か月間以内に6カ所の上下水道プロジェクト入札を予定、州政府の新たな5プロジェクトを交渉している。
今年6月24日に国会で承認された基本衛生法案PL 4.162/2019の新基本衛生法案(法的枠組み)の下、インフレ整備部門で最も投資の遅れている上下水道事業の民営化インフレ整備プロジェクト入札が加速している。
今までは州政府や市町村の各自治体は入札をせずに、上下水道サービスを提供する州公社と契約することが可能だったが、新しい法的フレームワークは州政府、市町村などの地方自治体が上下水道の整備事業運営をするに当たり、民間事業者と契約することを後押しする新しいフレームワークとなる。
今回のフレームワーク改正で上下水道サービス事業に民間企業の事業参入が容易となる。また今回の上下水道の新規則は州政府などの水道公社と30年間以上に亘って契約更新が容易にできていた経緯があったが、契約更新は2022年3月までに制限され、来年から上下水道公社の民営化に拍車が掛かると予想されている。
フレームワーク改正で、2033年までにブラジルの人口の99%に対して水道の普及、現在46%に留まっている下水道整備の普及率を90%に引き上げる。南東部地域の下水道整備の普及率は79%に達している一方で北部地域は僅か10.5%に留まっている。
社会経済開発銀行(BNDES)の6カ所の上下水道プロジェクト入札には、アラゴアス州の2プロジェクト、リオ州、セアラー州の2プロジェクト並びに南大河州ポルト・アレグレ市の上下水道プロジェクトで投資総額は164億レアルが見込まれている。
アラゴアス州の2上下水道プロジェクト入札は12月13日が予定されている。社会経済開発銀行(BNDES)では、小規模のパライーバ州の2プロジェクト、セルジッペ州、ロンドニア州及びミナス州ジェキチニョーニャ地域の上下水道プロジェクト入札を準備している。
地域別の上下水道プロジェクトで既に民営化入札では、南マト・グロッソ州の1ブロック、リオ州の4ブロック並びにアマパ州の1ブロックが実施されている。