最終フォーカスレポートは、今年のIPCA指数を8.45%から8.51%に修正(2021年10月4日付ヴァロール紙)

ブラジル中央銀行の最終フォーカスレポートによると、今年のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)を前回予想の8.45%から8.51%と26週間連続の上方修正、2022年のIPCA指数も前回予想の4.12%から4.14%に上方修正している。

また今年末の政策誘導金利(Selic)は、8月の過去12か月間では前回予想の8.25%に据置、2022年末のSelic金利も前回同様8.50%の据え置いている。今年のIPCA指数の中央目標値は3.75%、許容範囲は±1.50%に相当する最低2.25%、最高5.25%に設定されている。2022年のIPCA指数の中央目標値は3.50%。許容範囲は±1.50%に相当する最低2.00%、最高5.00%に設定されている。

9月22日ブラジル中央銀行の通貨政策委員会(Copom) は、継続するインフレ圧力を抑制する目的で、政策誘導金利(Selic)を1.00%引上げ6.25%に決定、5回連続でのSelic金利引き上げを余儀なくされている。

中銀の通貨政策委員会(Copom) は、過去12か月間のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)が二桁台に接近しており、8月の1.00%のSelic金利に続いて同率の引上げを余儀なくされた。また次回の通貨政策委員会(Copom) でもSelic金利の1.00%の引上げが予想されている。

今年のGDP伸び率は3週間連続で5.04%に据え置かれている。また2022年のGDP伸び率は、前回同様に1.57%に据え置かれたが、2週間前までは4週連続で下方修正されていた。

ブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、2021年第2四半期のブラジルの国内総生産GDP伸び率は、前四半期比マイナス0.1%を記録している。 ヴァロールデーター社の61社のコンサルタント及び金融機関対象の調査によると今年第2四半期の平均GDP伸び率は0.2%増加、最低予想はマイナス0.3%、最高予想は0.8%増加を予想していた。今年末のレアル通貨に対するドルの為替は、前回予想のR$5.24からR$5.25と微増している。

一方的中率が最も高いトップ5の2022年のIPCAは、前回予想の4.29%から4.52%と大幅に上方修正、今年のIPCA指数は、前回同様8.80%に据え置いている。

またトップ5の今年末のSelic金利は、前回同様8.25%に据え置いたが、2022年末のSelic金利は、前回予想の9.00%から9.50%に上方修正。今年末のドルの為替はR$5.10,2022年末はR$5.20%を予想している。

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=27995