経済省通商局(Secex)並びにブラジル冷凍業者協会(Abrafrigo)の発表によると、2021年9月のブラジルの食肉輸出は好調を維持しており、9月の牛肉輸出金額は、前年同月比79%増加の11億9,800万ドル、輸出量は31%増加を記録している。
また9月の鶏肉輸出金額は、前年同月比52.5%増加の7億3,050万ドルに達して、9月としては、牛肉並びに鶏肉輸出金額は過去最高を更新している。
しかし9月4日ブラジル政府は、ミナス州並びにマット・グロッソ州で「非定型」BSEを2件確認したと発表、中国政府とのこれまでの協定に基づき同国への牛肉輸出を停止している。
中国向け食肉輸出は、海上輸送用コンテナ不足やロジィスティック問題で遅延状況にあった上に、BSE(牛海綿状脳症)発生で10月の中国向け牛肉輸出は、大幅な減少を余儀なくされるにも拘らず、中国向け食肉輸出は、継続して最大の輸出相手国を維持すると予想されている。
今年初め9か月間の中国向け牛肉輸出は、輸出総量150万2,000トンの60.2%に相当する88万9,200トン、前年同期比では2.8%増加、輸出総額は、22%増加の74億6,700万ドルを記録している。
ブラジル動物蛋白質協会(ABPA)の発表によると、今年9月の鶏肉輸出量は、前年同月比21.3%増加の41万8,500トン、輸出金額は、52.5%増加の7億3,050万ドルを記録している。
9月の中国向け鶏肉輸出量は、20.4%増加の6万3,200トンでトップ、2位には、日本向け鶏肉輸出が45.2%増加の4万6,900トン、3位には、アラブ首長国連邦国が66.3%増加の4万3,200トンとなっている。
今年初め9か月間の食肉輸出は、前年同期比9.0%増加の346万6,000トン、輸出総額は、21.7%増加の56億2,300万ドルを記録している。
今年第3四半期のブラジルの食肉輸出は月間平均40万トン、月間平均輸出金額は7億ドルに達しており、今年の食肉輸出は、記録更新するとブラジル動物蛋白質協会(ABPA)のRicardo Santin会長は予想している。
また今年9月のブラジルの豚肉輸出は、前年同月比29.7%増加の12万2,200トンで記録更新、輸出金額は35.6%増加の2億5,580万ドル、中国向け豚肉輸出は13.6%増加の86万8,800トン、輸出金額は、22.9%増加の20億6,100万ドルを記録している。