ブラジル救済(Auxílio Brasil)プログラム向けの財源確保で歳出上限変更(2021年10月21日付けエスタード紙)

21日午前、与党は前政権の家族手当(ボルサ・ファミリア)プログラムに替わるブラジル救済(Auxílio Brasil)プログラム向けの400レアルの財源確保のために、インフレ指数の計算方法の変更による歳出上限変更で合意した。

ジャイール・ボルソナロ政権は、大統領選挙の年に当たる2022年で自身の再選を最優先させるために、836億レアルに相当する歳出上限の上乗せで、過去数日間に亘って難航していた政府内の政治的、経済的調整で合意に達した。

現在の歳出上限の基準の計算方法として、前年6月迄の過去12か月間のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)を基にしていたが、2016年に考察されていた前年1月から12月のインフレ指数に基づいたインフレ修正に変更される可能性がある。

歳出上限の計算方法が変更されれば400億レアルの臨時歳出が可能となり、すでに経済班が国会に提示した司法債務のプレカトリオ措置の支払い上限調整を含めて836億レアルの上乗せが可能となると予想されている。

ボルソナロ大統領は、ブラジル救済(Auxílio Brasil)プログラムの20%の恒久的な調整と 400レアルに達する一時的な部分の変更と議会改正への支出で511億レアルの追加支出を確保すると予想されている。

我々は連邦政府の財政支出上限を守る責任があり、誰も上限を破るものはいないが、ボルサ・ファミリアプログラムを上回る1700万人の貧困者を見捨てるわけにはいかないとボルソナロ大統領は強調している。

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