最終フォーカスレポートは今年のGDP伸び率を4.97%に下方修正(2021年10月25日付けヴァロール紙)

与党は前政権の家族手当(ボルサ・ファミリア)プログラムに替わるブラジル救済(Auxílio Brasil)プログラム向けの400レアルの財源確保のために、特別委員会でインフレ指数の計算方法の変更による歳出上限変更を承認したために、25日の中銀の最終フォーカスレポートは、今年のGDP伸び率を前回予想の5.01%から4.97%の下方修正を余儀なくされている。

2022年のGDP伸び率は、前回予想の1.50%から1.40%に下方修正されたが、1か月前の来年のGDP伸び率は1.57%であった。また1か月前の今年のGDP伸び率予想は、5.04%であった。

2023年のGDP伸び率は、前回予想の2.10%から2.00%に下方修正されたが、1か月前の予想は2.20%であった。2024年のGDP伸び率は、前回予想の2.50%から2.25%に下方修正されたが、1か月前の予想は2.50%であった。

ブラジル救済(Auxílio Brasil)プログラム向けの400レアルの財源確保のためのインフレ指数の計算方法の変更による歳出上限変更による財政悪化予想で、今年末の政策誘導金利Selicは前回予想の8.25%から8.75%と大幅な上方修正されている。

また2022年末のSelic金利は、前回予想の8.75%から9.50%と一挙に0.75%の上方修正が行われたが、1か月前の予想は8.50%であった。2023年末のSelic金利は、前回予想の6.50%から7.00%、2024年末のSelic金利は、前回同様6.50%に据え置かれている。

今年のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)を前回予想の8.69%から8.96%と29週連続で上方修正、1か月前の予想は8.45%であった。

また2022年のIPCA指数は、前回予想の4.18%から4.40%と14週連続で上方修正されたが、1か月前の予想は8.45%であった。2023年のIPCA指数は、前回予想の3.25%から3.27%、2024年のIPCA指数は、3.00%から3.02%とそれぞれ若干調整されたが、1か月前の予想は3.25%、3.00%であった。

今年のIPCA指数の中央目標値は3.75%、許容範囲は±1.50%に相当する最低2.25%、最高5.25%に設定されている。2022年のIPCA指数の中央目標値は3.50%。許容範囲は±1.50%に相当する最低2.00%、最高5.00%に設定されている。

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