11月の自動車販売は過去5年間で最低の17万2,300台に留まる(2021年12月1日付けヴァロール紙)

2021年11月のバスやトラックを含む新車販売は、前月比6.2%に相当する1万台増加したにも拘らず、前年同月比では23.4%減少の17万2,300台に留まって、11月の月間販売では過去5年間で最低の販売台数に留まっている。

世界的な自動車向け半導体供給問題が依然として継続している影響で、自動車メーカーは生産調整を余儀なくされ、自動車ディーラーの新車在庫が底をついており、今年初め11か月間の新車販売は、前年同期比5.4%減少の191万台の販売不振をきたしている。

ワーゲン社のサンパウロ州サン・ベルナルド・ド・カンポス自動車工場では、半導体不足で新車生産体制が整っていないために、11月初めから1,500人の製造ラインの従業員に対してレイオフを導入したが、来年3月迄1ラインの生産体制の導入を余儀なくされている。

フィアット社はミナス州ベッチン工場の従業員1,800人に対して、10月初めからレイオフ制度を導入、GM社はサンパウロ州サン・ベルナルド・ド・カンポス自動車工場で700人の従業員にレイオフ体制を導入している。

またルノー社はパラナ州サン・ジョゼ・ドス・ピニャエス工場の300人の従業員にレイオフを導入した一方で、トヨタ社のサンパウロ州ソロカバ自動車工場では、今週初めから3勤務体制を敷いて需要に対応する。

ルノー社はパラナ州サン・ジョゼ・ドス・ピニャエス工場などの250人の従業員対象に希望退職制度(PDV)を導入、ホンダ社は、サンパウロ州インダイアツーバ工場並びにイチラピーナ工場の従業員に対して、優遇退職制度を導入している。

トヨタ社は、今週初めからソロカバ工場の生産体制を2交代制勤務から3交代制勤務に変更、特にスポートタイプのCorolla Cross車の生産拡大のために、550人の新規雇用を図っている。

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