環境委員会並びにコンサルタント部会共催の第3回SDG’sオンラインセミナーは、2021年12月7日御前9時から10時30分まで100人以上が参加して開催、進行役は小郷環境副委員長が務め、初めに秋山環境委員長は開催挨拶を行い、Deloitte社のAna Lia Ferro de Sousa Touso氏、Felipe Donette氏、テーマ:「SDG’s/ESG」「カーボンニュートラル」「再生可能エネルギー」「サプライチェーン・マネジメント」「人権問題」について講演、安岡正哉氏が日本語に翻訳した。
講演では初めに1980年以降のESG変遷、コンセプト、ビジネスチャンスの開発、グローバルリスクの分布図、マネージメント、消費者のESGに関する評価、今後2年間のESG対応、COP26のハイライト、カーボンクレジット取引、京都議定書、パリ協定第6条、Climate Action 100+ 、kabin社、Suzano社、MalWee社並びにVale社のCO2削減目標及びアクション、カーボンニュートラルの現状の把握、ブラジルの再生可能エネルギーの種類、比率、サードパーティ―及びサプライチェーンによるマネージメント、持続可能なサプライチェーンの構築、強制労働などなどによる人権侵害、人権尊重のガイドラインの構築、モニタリングなどについて説明した。
JICAの門屋篤典氏は、今年4月から環境負荷を減らした農業推進のために、EMBRAPAとタイアップしたプロジェクト開始などについて説明。続いてオリエンタルコンサルタンツ社の本城正行氏は、テーマ:「アマゾン荒廃地活用のためのアグロフォレスタリー推進」について、アマゾンの植生の現状、トメアスーで実施されているアグロフォレスタリーの紹介。アマゾン森林が荒廃地に至る過程および今後の考えられる方向性、2000年当時栽培面積ゼロであったが 2020年には約7万㌶の大豆畑に拡大しているパラゴミナス市の荒廃の危険性及大豆に代わる、経済性の高い営農方法( SAF )導入およびそのためのエコシステムの構築、アグロフォレストリーの拡大とパーム椰子栽培導入の可能性、CAMTA(トメアス総合農業協同組合)のパイロット事業紹介、大豆とパーム椰子単位面積当たりの生産量比較、大豆導入とパーム椰子導入の比較、JICA 「ブラジル国アグリフードチェーンにおけるイノベーション・エコシステム及び持続可能性強化のための精密・デジタル農業共創プロジェクト」委託調査実施などについて説明した。
PDF ESG _デロイト
PDF アマゾン荒廃地活用によるアグロフォレストリーパーム椰子オリエンタルコンサルタンツ社の本城正行氏