CSNは今後3年間で海外での企業買収や新規プロジェクトに30億ドルを投資(2021年12月8日のエスタード紙)

ナショナル製鉄所(CSN)オーナーの実業家ベンジャミン・ステインブルック氏は、今後3年間に海外での企業買収や新規プロジェクトに総額30億ドルの投資を行うと発表した。

今後3年間で海外市場に於いて事業が存在しない状況において独占的な条件で事業をスタートさせるグリーンフィールド並びに現在、工場などの建物が建っている土地に、新たに設備投資をして新しい工場を建設したり、既存設備を刷新したりするブラウンフィールドに投資を予定している。

ブラウンフィールド投資では、事業規模を2倍に拡大する計画を立てているドイツやポルトガルでの既存の設備や工場の活用でマーケットシェア拡大を果敢に行う予定となっている。

CSN社のベンジャミン社長は、来年3月の米国でのグリーンフィールドプロジェクトを抱えており、ブラジルでの鉄鋼生産を補強する計画を立てている。

ベンジャミン社長は、来年の鉄鋼関連事業は今年ほどではないけれど、今後数年間で鉄鉱石の供給確保をしなければ後れを取ると強調している。

CSN社では今年末の決算で負債総額は150億レアルを見込んでいる。また今後数年間の鉄鋼生産目標を達成するためには、来年の鉄鉱石購入は3,600万トンから3,700万トン、2022年は3,900万トンから4,100万トンを見込んでいる。

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