2022年末のSelic金利はインフレ圧力軽減のため11.25%予想(2021年12月13日付けエスタード紙)

13日中銀の最終フォーカスレポートによると、2022年末の政策誘導金利Selicは、前回予想の11.25%から11.50%に上方修正されたが、1か月前の予想は11.0%であった。

8日の中銀の通貨政策委員会(Copom) は、インフレ圧力の上昇を軽減するために、政策誘導金利(Selic)を1.50%引上げ9.25%に決定、7回連続でのSelic金利引上げを記録。中銀の通貨政策委員会(Copom) は、次回の来年2月のCopom委員会でもSelic金利を今回同様の1.50%の引上げで、10.75%になると示唆している。

10日のブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、2021年11月のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)は、10月の1.25%から0.95%に減少したにも拘らず、11月としては2015年以降では最高のIPCA指数を記録している。

また今年初め11か月間の累計IPCA指数は9.26%、11月の過去12か月間の累計IPCA指数は10.74%と二桁台を記録している。

しかし最終フォーカスレポートでは、今年のIPCA指数を前回予想の10.18%から10.05%と先週まで35週連続での上方修正更一転して下方修正したが、IPCAの中央上限値5.25%を約5.00%上回っている。1か月前の予想は9.77%であった。

今年のインフレ指数が二桁台を記録すれば、ジウマ・ロウセフ政権時の2015年に記録した10.67%以来6年ぶりの二桁台のインフレ指数となる。

今月開催された中銀の通貨政策委員会(Copom) では、今年のインフレ指数であるIPCA指数を10.2%、2022年は4.7%、2023年は3.2%と予想している。

また今年のGDP伸び率を前回予想の4.71%から4.65%に下方修正、1か月前の予想は4.88%であった。2022年のGP伸び率は前回予想の0.51%から0.50%に下方修正したが、1か月前の予想は0.93%であった。

また2023年のGDP伸び率は前回予想の1.95%から1.90%に下方修正したが、1か月前の予想は2.00%であった。2024年のGDP伸び率は前回予想の2.10%から2.00%に下方修正している。

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