今年の鉄鋼製品消費は、前年比1.5%増加の2,700万トン予想(2022年1月4日付けヴァロール紙)

ブラジル鉄鋼協会(IABr)の予想によると、2022年のブラジル国内の鉄鋼製品消費は、今年のブラジルのGDP伸び率がマイナスになる可能性も否定できないために、前年比僅か1.5%増加の2,700万トンに留まると予想されている。

今年のブラジル国内の粗鋼生産は、前年比2.2%増加の3,680万トンが予想されている一方で、ブラジル国内の粗鋼販売は、前年比2.5%増加の2,330万トンをブラジル鉄鋼協会(IABr)は予想している。

昨年発生したように顧客による補充用ストックを持つ動きは見られない。また国内の鉄鋼需要は、2014年から継続していた需要減少から回復傾向を示しているとItaú BBA社のDaniel Sassonアナリストは指摘している。

終息が不透明なCovid-19やオミクロン株、世界的な部品供給問題、不透明な大統領選挙や構造改革などの要因で、今年の鉄鋼製品消費は減速すると予想、また昨年発生した鉄鋼製品の相次ぐ値上げは、発生しないとブラジル鉄鋼卸売業者協会(Inda)のCarlos Loureiro会長は指摘している。

昨年11月の輸入平板鋼の価格は最高を記録した上に、未だに港湾で輸入されていない平板鋼が留まっており、今後3か月間は値上げの可能性はないとCarlos Loureiro会長は指摘している。

 

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