国家電力庁(Aneel)の発表によると、2021年のブラジル国内の電力エネルギー発電供給不足に陥る危険性を避けるために、旱魃による水力発電所の貯水ダムの水位低下を補う目的で、コスト高の火力発電所の稼働を余儀なくされていた経緯があった。
昨年のブラジル国内の電力エネルギー能力は、風力発電所建設の加速化の恩恵を受けて、ジラウ水力発電所の電力エネルギー発電能力3.7ギガワットの2倍に相当する7.5ギガワット(GW)増加を記録している。
特に昨年の風力発電による電力エネルギー発電能力は3.6ギガワット増加して、2014年に記録した2.7ギガワットの発電能力を上回って、風力発電では過去最高の発電能力増加を記録している。
2021年のブラジル国内の電力エネルギーの発電能力増加7.5ギガワットのうち風力発電による電力エネルギー増加は、全体の約半分に相当する48.85%を占めたが、旱魃の影響を補うためにコストの高い火力発電所は32.39%に相当する2.4ギガワット、太陽光発電は17.18%に相当する1.29ギガワット増加していた。
また昨年の電力エネルギーの発電能力が増加したのはバイア州がトップの1.55ギガワット、北大河州1.5ギガワット、リオ州1.3ギガワット、風力発電による電力エネルギーの発電能力は20.8ギガワットで、ブラジル全体の181.5ギガワットの11.4%に相当している。