2021年のポウパンサ預金引出は2016年以降で最高(2022年1月7日付けヴァロール紙)

6日のブラジル中央銀行の発表によると、2011年のポウパンサ預金の預金総額から引出総額を差引いた純引出残高は、政策誘導金利の上昇に伴って上昇傾向を示して355億レアルに達し、2016年以降では最高の純引出残高を記録している。

昨年のポウパンサ預金の純引出残高355億レアルは、ポウパンサ預金が開始された1995年以降では2015年の535億レアル、2016年の407億レアルに次いで過去3番目の大幅な引出残高を記録している。

昨年のポウパンサ預金の純引出残高355億レアルは、連邦政府によるCOVID-19パンデミック対応の月額600レアルの緊急給付金(auxílio emergencial)支給、政策誘導金利Selicが過去最低の2.00%まで低下などの要因で、2020年に記録した1,663億レアルの純預金残高と対照的な数字となっている。

金利の上昇、Covid-19パンデミック対応のワクチン接種の加速化やブラジル国内経済の活性化に伴って、2021年のポウパンサ預金からの預金引出が上回ったが、昨年のポウパンサ預金に対する金利残高は304億レアルを記録、昨年末のポウパンサ預金残高は1兆300億レアルと2020年の1兆350億レアルから僅か50億レアルの減少に留まっている。

ポウパンサ預金の収益は、現在は0%の参考金利(TR)プラス現在年利3.50%の政策誘導金利(Selic)の70%で年利は2.45%とインフレ指数以下となっている。この計算方法はSelic金利が年利8.50%以下の場合に適用されるが、Selic金利が8.50%以上の場合は、参考金利(TR)プラス月利0.5%で年利6.17%の金利となる。

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