2021年の投資ファンドは前年比106.3%増加の3,690億レアルの資金調達(2022年1月6日付けヴァロール紙)

ブラジル・金融マーケット業者協会(Anbima)の発表によると、2021年のブラジルの投資ファンドの資金調達総額は、前年比106.3%増加の3,690億レアルに達し、過去10年間の年間平均資金調達額1,378億レアルの3倍近い資金調達を記録している。

また昨年末のブラジルの投資ファンドの運用資金残高は、前年比12.7%の6兆9,000億レアルに達している。ペトロブラス石油公社の法人サプライヤーが主なクレジットダイレクター投資ファンド(FIDC)は771億レアルの資金調達を行った。

二桁近い政策誘導金利Selic上昇に伴って、昨年の確定金利付き投資ファンドは、2152億レアルが流入して2002年以降では最高の資金流入を記録している。2020年は低金利で推移していたために、確定金利付き投資ファンドから380億レアルの資金流出を記録していた経緯があった。

マルチマーケット投資ファンドは、前年比43.0%減少の596億レアルの資金調達見留まった。株式連動ファンドへの資金流入残高は、僅か2億レアルと2020年の733億レアルの資金流入残高と比較にならない。

2021年の投資ファンドへの資金流入は金利上昇に反比例するように、特に昨年下半期の株式連動投資ファンドから36億レアル、ミックスファンドから315億レアルの資金流出を記録していた。

昨年の確定金利付き投資の比率は、前年の36.2%から37.1%に上昇した一方で、株式連動投資ファンドは10.1%から8.4%に減少して、2017年から継続していた増加傾向から一転して減少に転じている

https://camaradojapao.org.br/jp/?p=28832