24日中銀の最終フォーカスレポートによると、2022年ののインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)を前回予想の5.09%から5.15%に上方修正した一方で、2023年のIPCA指数は前回同様3.40%に据え置いている。 今年のインフレ指数の中央目標値は3.50%、許容範囲は2.0%から5.0%に設定されている。
2023年のIPCA指数は3.40%に据え置かれたが、2023年のIPCAの中央目標値は3.25%、許容範囲は1.75%~4.75%、2024年のIPCAの中央目標値3.00%、許容範囲は1.5%~4.5%となっている。
昨年12月開催の最終通貨政策委員会(Copom) は、今年初めの2月のCopom委員会ではSelic金利を前回同様1.5%引上げて10.75%にすると示唆していた。
また最終通貨政策委員会(Copom) では、今年のIPCA指数を4.7%、2023年のIPCA指数を3.2%と予想していた。
Selic金利の引上げは銀行金利の上昇に反映されるが、中銀の金利引上げ決定とクレジット金利への効果は6ヶ月から8か月間の遅延があり、またSelic金利の上昇は一般家庭の消費と製造業部門の投資に悪影響を及ぼす。
最終フォーカスレポートでは、今年のICA指数を上方修正したにも拘らず、今年末のSelic金利を前回同様11.75%に据え置いている。
フォーカスレポートでは2023年末のSelic金利を8.00%に据置、2024年のSelic金利を7.00%、2025年のSelic金利を 7.00%に据え置いている。
今年のGDP伸び率を0.29%増加と予想しているが、1か月前の予想は0,42%増加、2023年のGDP伸び率は前回予想の1.75%から1.69%増加に下方修正している。
2024年のGDP伸び率は前回同様2.00%増加に据え置き、2025年のGDP伸び率も前回同様2.00%に据置、1か月前の予想も2.00%増加であった。