2021年1月のIGP-M指数は1.82%、過去12か月間では16.91%を記録(2022年1月28日付けエスタード紙)

ジェツリオ・ヴァルガス財団(FGV)の今月28日の発表によると、一般的に不動産の賃貸契約の調整に用いられるインフレ指標の一つである2021年1月の総合市場物価指数(IGP−M)は、昨年12月の0.87%から一挙に1.82%に上昇したが、ブロードキャストプロジェクションの調査結果である平均IGP-M予想の2.0%を下回っている。

今年1月の過去12か月間の累積総合市場物価指数(IGP−M)は、前月の17.78%から16.91%に縮小、またブロードキャストプロジェクションの調査結果である平均IGP-M予想の17.10%も下回っている。

IGP-M指数は、不動産賃貸契約を修正するためのパラメーターとして使用されるが、Covid-19パンデミックが始まって以来、ブラジル国内の他のインフレ指標をはるかに上回ったために、他のインフレ指数に置き換えられている。

2021年のブラジルの公式インフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)は10.06%増加に対して、IGP-M指数は17.78%と2倍近い上昇で、不動産賃貸契約の修正パラメーターとしては活用できない上昇を記録している。

IGP-M指数の計算方法として、商品やサービスの価格変動、および農業、工業、土木建設の生産に使用される原材料価格変動が含まれており、為替レートや卸売価格に大きな影響を与える。

今年1月の総合市場物価指数(IGP−M)が1.82%上昇した要因として、卸売物価指数(IPA-M)が昨年12月の0.95%から2.30%と2倍以上の大幅に上昇、また今年1月の過去12か月間の累計卸売物価指数(IPA)は19.32%増加を記録している。

一方今年1月の消費者向け価格指数(IPC-M)は、前月の0.84%から0.42%に減速、今年1月の過去12か月間の消費者向け価格指数(IPC-M)は、9.33%と辛うじて一桁台に留まった。

今年1月のブラジル建設コスト指数(INCC-M) は、昨年12月の0.30%から0.64%と2倍以上上昇、今年1月の過去12か月間のブラジル建設コスト指数(INCC-M) は、13.70%増加を記録している。

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