2021年のブラジルの財政プライマリー収支は、7年ぶりに647億レアルの黒字計上(2022年1月31日付けエスタード紙)

ブラジル中央電力公社(Eletrobras)並びにペトロブラス石油公社を除く中銀、国庫庁並びに社会保障院(INSS)で構成される中央政府並びに地方政府(州・市町村)を合わせた2021年のブラジル政府の財政プライマリー収支は、647億2,700万レアルの黒字を計上、過去7年連続の赤字から一転して黒字に転じている。

昨年のブラジル政府の財政プライマリー収支647億2,700万レアルの黒字に対して、2020年の財政プライマリー収支は、Covid-19パンデミック対応の緊急給付金(auxílio emergencial)の再支給などの連邦政府の臨時財政支出の影響で、7029億5,000万レアルの赤字を計上していた経緯があった。

昨年のブラジル政府の財政プライマリー収支は、GDP比0.75%に相当する647億2,700万レアルの黒字を計上したが、黒字計上は、2013年の913億600万レアル以来7年ぶりの黒字計上となっている。

しかし昨年のブラジル政府の財政プライマリー収支の647億2,700万レアルの黒字幅は、ブロードキャストプロジェクションの752億レアルの黒字予想を100億レアル以上下回った。

2021年の中央政府の財政プライマリー収支は、GDP比0.41%に相当する358億⒎200万レアルの赤字を計上していた一方で、地方政府の財政プライマリー収支は、GDP比01.13%に相当する976億9,400万レアルの黒字を計上したために、昨年のブラジルの財政プライマリー収支は、647億2,700万レアルの黒字に結びついた。

昨年の地方政府の財政プライマリー収支は、GDP比01.13%に相当する976億9,400万レアルの黒字の内訳は、州政府の財政プライマリー収支は、781億9,800万レアルの黒字、市町村の財政プライマリー収支は、194億9,600万レアルの黒字、公社の財政プライマリー収支は、29億600万レアルの黒字を計上していた。

2021年12月のブラジル政府の財政プライマリー収支は、僅か1億2,300万レアルの黒字を計上したが、金融機関の予想は137億レアルの黒字であった。

昨年12月の中央政府の財政プライマリー収支は、140億レアルの黒字を計上した一方で、地方政府は130億レアルの赤字を計上、そのうち州政府の財政プライマリー収支は90億レアル、市町村の財政プライマリー収支は37億レアルの赤字、公社も10億レアルの赤字を計上していた。

2021年のインフレ指数などを考慮しない名目財政プライマリー収支は、GDP比4.42%に相当する3,836億6,400万レアルの赤字を計上、2020年の名目財政プライマリー収支は、1兆150億レアルを記録していた。

2021年12月のブラジル政府の名目財政プライマリー収支は、11月の266億800万レアルの2倍以上の542億4,900万レアルの赤字を記録したが、2020年12月の758億800万レアルを下回っている。

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