最終フォーカスレポートは4週連続で今年のインフレ指数を上方修正(2022年2月7日付けエスタード紙)

7日のブラジル中央銀行の最終フォーカスレポートによると、2022年のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)を前回予想の5.38%から5.44%に上方修正したが、1か月前の予想は5.03%であった。

今年のインフレ指数の中央目標値は3.50%、許容範囲は2.0%~5.0%に設定されているにも拘らず、上限の許容範囲を突破すると予想されている。。2021年のIPCA指数は二桁台の10.06%を記録していた。

先週2日のブラジル中央銀行の通貨政策委員会(Copom) は、インフレ圧力の上昇に伴って、政策誘導金利(Selic)を8回連続での引上げを余儀なくされ、Selic金利9.25%を1.50%引上げて10.75%に決定、2017年5月以降では最高のSelic金利を記録している。

また2023年のIPCA指数は、前回同様3.50%に据え置いたが、中銀の中央目標値3.25%を上回っており、許容範囲の1.75%~4.75%には収まっている。1か月前の予想は3.36%であった。

最終フォーカスレポートでは、2024年のIPCA指数は前回同様3.00%に据え置いたが、1か月前の予想も3.00%であった。2024年のIPCA指数は3.00%予想、許容範囲は1.50%~4.5%、2025年のインフレ目標値は、国家通貨審議会(CMN)は未だに発表されていない。

今年末の政策誘導金利(Selic)は、11.75%と1か月前の予想を据置いている。しかし過去5日間のエコノミストの今年末のSelic金利予想は、前回予想の11.88%から11.75%に下げている。

2023年末のSelic金利予想は、1か月前の予想と同じ8.00%、2024年末は7.00%、2025年末のSelic金利は、1か月前の予想と同じ7.00%が予想されている。

また最終フォーカスレポートによると、今年のGDP伸び率は0.30%増加予想、1マ月前の予想は0.28%であった。過去5日間の調査では、23人のエコノミストは、今年のGDP伸び率ア前回予想の0.32%から0.21%に下方修正している。

2023年のGDP伸び率は、前回予想の1.55%から1.53%に微調整、1か月前は1.70%を予想。2024年のGDP伸び率は、1ヶ月前の予想と同じ2.00%、2025年のGDP伸び率は、1ヶ月前の予想と同じ2.00%となっている。

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