2021年のペトロブラス石油公社の国内外の石油・天然ガス・液化天然ガス(LPG)の1日当りの平均生産は277万バレル(boe/dia)に達し、同社が設定していた目標の272万バレルを上回った。
昨年のペトロブラスの石油派生品の生産277万バレルの70%に相当する195万バレルは、原油のAPI度が非常に高い軽質油で商業価値の高い岩塩層下(プレソルト) 油田からの生産であった。
ペトロブラスの昨年第4四半期の生産レポートによると、同社の昨年のブラジル国内の1日当りの原油並びに液化天然ガスの平均生産は、前年比マイナス2.4%に相当する221万バレルであった。
一方昨年のブラジル国内の天然ガスの生産は、前年比マイナス0.2%の52万1,000バレルであったが、昨年第4四半期の生産は、前年同期比0.7%増加の215万バレル、前四半期比ではマイナス5.2%に留まっている。
昨年第4四半期のブラジル国内の天然ガス生産は、前年同期比2.2%増加の51万3,000バレル、前四半期比ではマイナス1.3%を記録している。
昨年のブラジル国内のプレソルト油田の石油派生品生産は、全体の70%に相当する195万バレルに達し、5年前の2倍の生産量を記録している。また昨年第4四半期のプレソルト油田の石油派生品生産は、全体の71.0%に相当する193万バレルに達している。
昨年のペトロブラス傘下の製油所でのプレソルト油田生産の石油精製量は、年々の生産拡大に伴って全体の59.0%に達し、過去最高の比率を占めている。API度が非常に高い軽質油のプレソルト原油の石油精製比率の上昇は、S-10ディーゼル燃料や船舶用燃料bunkerの生産拡大に繋がる。
昨年のペトロブラスの1日当りのガソリン、ディーゼル燃料並びに航空機用燃料ケロシン(QAV) などの平均石油派生品販売は、前年比8.5%増加の180万バレルを記録している。
昨年の1日当りの平均ガソリン販売は、前年比19.1%増加の40万9,000バレル、ディーゼル燃料販売は16.7%増加の80万1,000バレルに達し、COVID-19パンデミックで大幅な減少を記録していた前年比ではそれぞれ二桁台の増加を記録している。