ブラジル石油監督庁(ANP)の発表によると、2021年のブラジルのガソリン、ディーゼル燃料、エタノール、ケロシンなどの燃料販売は、COVID-19対応のワクチン接種の拡大や国内経済の回復に伴って前年比6.0%増加の1,395億リットルを記録、ANP監督庁が統計を取り始めた2000年以降では記録更新している。
また昨年のガソリン、ディーゼル燃料及びエタノール販売は、1,180億リットルで記録更新、特にディーゼル燃料販売は、トラック輸送の拡大に伴って前年比8.1%増加の621億リットルに達しており、2000年の350億リットルの約2倍の販売を記録している。
昨年のガソリン販売は、前年比9.7%増加の393億リットルを記録した一方で、エタノール販売は、マイナス13.0%の二桁台減少の157億リットルに留まっており、COVID-19パンデミック前の2019年よりも220億リットル減少している。また液化天然ガス販売は、前年比マイナス1.0%の134億立方メートルであった。
2021年のケロシン販売はCOVID-19パンデミックの影響で、世界的な航空機の運航減少で、前年比マイナス22.8%の43億リットルの減少を余儀なくされていた。