貿易部会並びに運輸サービス部会共催の第3回オンライン部会長フォーラムは、2022年3月7日午前9時から10時まで70人以上が参加して開催、司会は部会長フォーラム委員会の山田佳宏副委員長が務めた。
初めに貿易部会の秋葉部会長は、テーマ「2021 年度下期の振り返り並びに今後の展望」について、昨年を振り返ってよかったことでは、ワクチン接種の普及、働き方改革の推進、スタートアップ市場の活況、医療関連のコロナ特需、Eコマース市場拡大。悪かったことでは、オミクロン株感染拡大、インフレによるコストアップ、国際物流タイト化及びコンテナ不足、天候不順による食品価格の上昇、半導体不足。ブラジルの貿易収支・為替・金利の推移、コモディティ商品価格上昇による輸出額増加。今年の注目点注意すべき事項として、オミクロン株の動向、新大統領による選挙後の政策、政策金利と物価動向、中国のラテンアメリカ地域への影響力強化、日メルコスールEPAの動向、生活スタイル変化による新しい需要、デジタルマーケティングなどについて説明した。
運輸サービス部会は藤代部会長、大胡副部会長、野口氏並びに今安氏が「海運」、「航空貨物」、「その他の物流」並びに「旅行・ホテル・航空旅客・レンタカー」セグメントについて発表した。
昨年下期の振り返りでは、コンテナの輸出入数量、完成車輸送、ドライバルク貨物、GRU & VCP空港の航空貨物輸出入取扱数量、ジェット燃料/原油価格推移、•DU-IMP(新税関システム)導入の先送り、半導体不足、航空運賃並びに海上運賃の高騰、リーディングタイムの悪化、年末の税関の鈍行ストライキ呼びかけなどについて説明した。
今年の展望では、脱炭素化に向けた取り組み、ロシアとウクライナとの摩擦、原油価格推移、国内旅客、国際旅客、国内ホテル並びに国内レンタカーの推移、旅客便の再運航は国の水際対策次第、新たな変異株の影響(運航乗務員不足、空港職員不足)、燃料費高騰、コロナ禍での港湾労働者の確保などについて説明された。商工会議所会員への伝言として、日本のコロナ禍の水際対策による早急な入国制限緩和が挙げられた。
PDF貿易部会発表資料
PDF 運輸サービス部会発表資料