マガジン・ルイザ社の昨年最終四半期の純益は7,900万レアルの赤字計上(2022年3月15日付けエスタード紙)

小売販売大手のマガジン・ルイーザ社は、COVID-19パンデミック期間中の約2年間で、Eコマース部門拡大のために、オンライン関連スタートアップ企業を中心に20社買収している。

マガジン・ルイーザ社の昨年第4四半期の純益が金融業期の予想を大幅に上回る7,900万レアルの赤字を計上したために、過去2年間での早急な20企業の買収に対して、業界関係者はマガジン・ルイーザ社のフレデリコ・トラジャノ社長に対する手腕に疑問を投げかけている。

同社はインターネットを介したサードパーティの製品販売の収益性を改善するために、今年2月から配送プラットフォームの仮想店舗の出店主に対する製品運賃の割引率を最大100%を70%に引き下げている。

高止まりするインフレ指数及び政策誘導金利Selicの継続した引上げなどの要因で、分割払いが中心の耐久消費財向けクレジット金利の上昇やインフレ高騰による低所得層の購買力低下が昨年下半期の赤字拡大に繋がっている。

昨年第4四半期の税引前利益に支払利息と減価償却費を加算したもので、総資本に対してどの程度のキャッシュフローを産みだしたかを簡易的に示す(Ebitda) は、実店舗販売の不振で前年同期比2.6%減少している。

マガジンルイザ社の昨年第4四半期の全体の売上は前年同期比4.0%増加、特にEコマースによるオンライン販売は17.0%と二桁増加を記録した一方で、実店舗販売は18.0%の二桁減少を記録していた。

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