昨年の正規雇用数減少で自営業数が急増(2022年3月28日付けエスタード紙)

経済省ビジネスマップによると、COVID-19パンデミックや国内経済の回復遅れに伴って、2021年の正規雇用数は足踏み状況の一方で、個人事業の自営業による新規事業開設は400万件に達して記録を更新している。

昨年の400万件以上の自営業による新規事業開設は、統計を取り始めた1931年以降では記録更新、前年比20%増加に相当する67万件の正規事業開設を記録している。

昨年の自営業による新規事業開設軒数は403万件に対して、事業閉鎖軒数は141万件、事業閉鎖軒数を差引いた新規事業開設残数は262万件に達している。2018年の新規事業開設件数は263万件に対して、事業閉鎖軒数は242万件、新規事業開設残数は20万件であった。

「400万件以上の自営業による新規事業開設は、ブラジルは起業家の穀倉地帯に変換」と銀行業務集中サービス会社(Serasa Experian)エコノミストのLuiz Rabi氏は指摘している。

2016年以降のブラジルの失業率は毎年二桁台で推移しており、2021年第1四半期の失業率は15%付近まで上昇したが、その後は減少に転じているが、昨年11月から今年1月の四半期の月間平均失業率は11.2%であった。

労働手帳に記載される正規雇用数は依然として低調に推移、民間部門の非正規雇用は1,250万人に達しており、また自営業者は2,500万人に達している。

Serasaの調査によると、昨年に自営業市場に参入した業種のトップは食品サービス業で全体の8.7%のシェアを占めている。 食品サービス業に次いで、建物の保守と電気設備工事5.9%、衣料品関連販売5.8%、美容サービスは5%を占めている。これらの業種は自営業の25%を占めている。

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