今年3月の製造業部門の企業経営者の景況感指数は、8ヶ月連続で前月割れを記録(2022年3月28日付けヴァロール紙)

ジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre/FGV)の調査によると、2021年3月の製造業部門企業経営者の景況感を計る企業経営者景況感指数(ICI)は、前月比マイナス1.7ポイントの95ポイントに減少している。

今年3月の95ポイントの企業経営者景況感指数(ICI)は、8ヶ月連続で前月比割れを記録、COVID-19パンデミックが猛威を振るっていた2020年7月に記録した89.8ポイント以降では、最低レベルに落込んでいる。

COVID-19パンデミック対応のワクチン接種拡大で、昨年上半期からサービス部門の回復に伴って、製造業部門の企業経営者の景況感も回復してきていた。

しかしCOVID-19異変株のオミクロン株発生が始まった昨年下半期からCOVID-19パンデミックの再拡大による先行き不透明感の増加、連続する政策誘導金利の上昇、高止まりするインフレなどの要因で、製造業部門の企業経営者の景況感悪化に繋がっている。

今年3月の企業経営者の現状景況感指数(ISA)は、マイナス1.1ポイントの97.4ポイントと2020年7月の89.1ポイント以降では最低記録、また企業経営者の6か月先の先行き景況感期待指数(IE)は、マイナス2.1ポイントの92.8ポイントと2020年7月の90.5ポイント以降では最低記録となっている。

また今年3月の在庫レベルは、マイナス5.0ポイントの104.5ポイントを記録、適正在庫の100ポイントを上回って過剰在庫となっている。トータル需要指数は、マイナス2.4ポイントの96.2ポイントと過去9か月間の累計ではマイナス17.4ポイントを記録している。

3月の設備投資稼働率(Nuci) は、0.3ポイント増加の80.2ポイントに上昇している。今回の企業経営者景況感指数調査は、3月1日~24日迄1055社の企業経営者を対象に調査している。

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