30日に行われたブラジル国内初の公立港湾のスピリット・サント州ドック会社(Codesa)の民営化入札では、Quadra Capital 社傘下の投資ファンド Shelf 119社が応札価格1億600万レアルで落札した。
落札した投資ファンド Shelf 119社は、応札価格1億600万レアル以外に、スピリット・サント州ドック会社(Codesa)の株式3億2,600万レアル、また年間25回払いで1億8,600万レアルを支払う。コンセッション期間は35年。
スピリット・サント州ドック会社(Codesa)の入札には、Shelf 119社と Vinci社をリーダーとしたコンソーシアムが最後まで競い合ったが、Vinci社は最後に1億110万レアルで応札したが、Shelf 119社の応札価格1億600万レアルには僅かに及ばなかった。
ブラジル国内初の公立港湾のスピリット・サント州ドック会社(Codesa)の民営化入札は、今後のブラジル国内の公立港湾ドックの民営化にとって道標となる案件となっている。
今回入札に掛けられたスピリット・サント州ドック会社(Codesa)は、ヴィトリア港湾並びにバーラ・デ・リアッショ港湾で構成されており、ヴィトリア港湾は道路及び鉄道へのアクセスを擁し、現在の年間貨物取扱量700万トンは、最終的に2倍に相当する1,400万トンが見込まれている。
一方バーラ・デ・リアッショ港湾は、パルプ専用港湾ターミナルで現在の年間貨物取扱量は800万トン、港湾面積は86万平方メートル、そのうち52万2,000平方メートルはグリーンフィールドとなっている.
最後の入札を見守ったインフラ省のタルシジオ・フレイタス相は、自身の大臣就任期間の3年3か月間に34カ所の空港、34カ所の港湾ターミナル、6件の鉄道及び6件の国道入札を実施している。
今日のスピリット・サント州ドック会社(Codesa)の入札は公立港湾入札のキックオフであり、今後はイタジャイ港湾、サン・セバスチョン港湾やサントス港湾入札へと続き、今後は積極的に海外投資家を呼び込むために海外でのロードショーを開始するとタルシジオ・フレイタス相は強調している。