Selic金利は5月以降も上昇継続か(2022年4月11日付けヴァロール紙)

3月のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)は、燃料及び食料品関連の値上りが牽引して、レアルプラン発表前のハイパーインフレ時の1994年に記録した42.75%以降では最高となる1.62%を記録、金融市場関係者の3月のIPCA予想の1.35%を大幅に上回っている。
今年3月の過去12カ月間の累計広範囲消費者物価指数(IPCA)は二桁台の11.3%に上昇、中銀の今年のIPCA指数の中央目標値3.5%の3倍以上のインフレ指数を記録しており、中銀の最大許容範囲値の5.00%に収めるのは不可能と予想されている。
金融市場関係者は3月のIPCA指数が予想を大幅に上回り、5月の中銀の通貨政策委員会(Copom) による政策誘導金利(Selic)の1.0%上方修正で、Selic金利の切り上げサイクルは終了すると予想されていたが、依然としてインフレ圧力が上昇しているために、5月以降のSelic金利の引き上げが予想されている。
今年5月の通貨政策委員会(Copom) による政策誘導金利(Selic)の1.0%上方修正で12.75%が予想されていたが、3月のインフレ詩集が予想を大幅に上回っているために、多くの金融市場関係者は、今年末のSelic金利を13.25%以上を予想している。
中銀では今年のIPCA指数を6.3%、2023年のIPCA指数を3.1%に設定して、5月のCopom会議によるSelic金利の引き上げでサイクル終了を見込んでいたが、5月のCopom会議でSelic金利の1.00%、6月は0.75%、8月は0.50%それぞれ引き上げて,14.0%まで引き上げられるとCredit Suisse銀行では予想している。
Haitong社チーフエコノミストのMarcos Ross氏は、今年のSelic金利は14.0%を突破すると予想、今年のIPCA指数を前回予想の6.8%から7.4%、2023年のIPCA指数も前回予想の3.7%から4.3%にそれぞれ上方修正している。
BofA銀行チーフエコノミストのDavid Beker氏は、今年のインフレを8.0%、来年のインフレを4.5%とそれぞれ上方修正、5月のSelic金利は1.00%、6月は0.50%それぞれ引き上げて13.25%もしくはそれ以上になると予想している。
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