5月から中国向け短繊維パルプ製品を一斉に値上げ(2022年4月25日付ヴァロール)

ユーカリを原料とした短繊維パルプメーカーのブラジル資本のクラビン製紙は、5月から中国向け短繊維パルプの価格を1トン当たり30ドル値上げすると発表、チリ資本 Arauco社や Bracell社も値上げに追従する。
51日から中国向け1トン当たりの短繊維パルプの平均価格は、810ドルの値上げされるにも関わらず、昨年12月末にも約45%の大幅な値上げが実施されていた経緯があった。
5月からの値上げの要因として、フィンランドのパルプメーカーのストライキ、ロシアによるウクライナ侵攻の影響によるグローバルロジスティクスチェーンと特定地域でのパルプ工場の一斉のメンテナンスによる減産、北米及びヨーロッパでの加熱するパルプ需要が挙げられる。
前記の要因に加えて、世界の海運会社と地域のコンテナ不足、港湾での運転手やトラック不足などロジスティクスチェーンの問題により、パルプ消費と需要がより堅調になり、需要と供給バランスが悪化している。
先週、中国市場での1トン当たりの短繊維パルプ価格は784.02ドル、先週だけで40セント上昇、1か月間では91.90ドルと大幅に上昇している。一方長繊維パルプの価格は2.80ドル上昇の979.53ドル、1か月間で57.90ドル上昇している。
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