3月のポウパンサ預金引出額は過去最高記録更新(2022年4月26日付ヴァロール)

25日の中央銀行の発表によると、20223月のポウパンサ預金の引出総額は3,271億900万レアルに達し、統計を取り始めた1995年以降では、月間の引出総額では過去最高を記録した一方で、引出総額は預金総額を153億5,600万レアル上回ってマイナスを記録している。
現在の政策誘導金利Selic11.75%に達し、今後も更なる上昇が予想されているために、他の確定金利付き投資、国内経済の回復に伴って購買やレジャーなどの消費のためにポウパンサ預金の引き出しが加速している。
また過去12か月間のインフレ指数が二桁台に達して実質収入の目減りや小売価格の上昇が激しい。また預金引出の中には、金利上昇による負債増加対応としてポウパンサ預金を崩して負債支払いに充てている。

今年3月のポウパンサ預金総額は、2月を510億レアル上回る3,1173,500万レアルを記録しているが、3ヶ月連続で預金引出総額が預金総額を上回っている。2月の引出総額は預金総額を534,900万レアル上回っていた。
今年第1四半期の累積預金引出総額は、累積預金総額を403億⒎100万レアル上回って、昨年1年間のマイナス3546,900万レアルを既に上回っている。4月の14日迄の引出総額は、預金総額を591,700万レアル上回っている。
投資家向けの金融教育会社であるQuantzedの創設者であるMarceloOliveiraによると、ポウパンサ預金から債券ファンドやCDBへの投資転換を推奨、インフレ指数を下回る年間6.0%前後のポウパンサ預金よりも投資効率の良いCDIまたはSelic連動国債などの投資に流れると予想している。
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