Suzano製紙は第2四半期のパルプ増産予定(2022年5月6日付ヴァロール紙)

スザノ製紙では、今年第2四半期のパルプ生産は、第1四半期の減産を相殺するために増産を予定しているが、ロシアによるウクライナ侵攻による影響で第1四半期の天然ガス価格が54%高騰して、パルプの生産コストを押し上げているが、今年第2四半期の天然ガス価格は不透明となっていると同社のAires Galhardo取締役は説明している。

第1四半期のパルプ販売は、パルプ生産工場の保守による操業停止や過剰在庫の影響で、前四半期比マイナス13.0%の269万トンに留まっていた。

スザノ製紙の顧客からの受注は順調で生産能力の上限に達している。第1四半期は世界的な需給の緊密化は第2四半期も継続予想でパルプ価格調整を後押しすると同社営業担当のLeonardo Grimaldi取締役は説明している。

今年第1四半期のパルプ価格の値上げ効果は収益に反映していないが、輸出向け1トン当たりのパルプ価格は1年前よりも20%高い639ドルに上昇しているとLeonardo Grimaldi取締役は説明している。

今週発表された中国向け1トン当たりのパルプ価格の30ドル値上げは既に決定していたが、中国の労働節の長期休暇が終了するのを待って、すべての顧客に通知するタイミングを計っていたと説明している。

今年4月末までに予期されていなかった150万トン以上のパルプ減産で需要に対する供給がタイトになっている。また5月の世界市場は堅調の一方で、ロシアによるウクライナ侵攻の影響による物流ロディステックのボトルネックのために供給が限られている。

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