主な連邦公社のペトロブラス石油公社、ブラジル銀行(BB) 、連邦貯蓄金庫(CAIXA) 、社会経済開発銀行(BNDES) 、ブラジル中央電力公社(Eletrobras) 及び郵便公社(Correios)による2021年の純益総額は1,860億レアルを記録している。
ペトロブラスは連邦政府に対して既に460億レアルの一部の配当金を昨年中に前払いしているが、2022年の連邦公社による連邦政府への配当分配金支払いは、記録更新すると予想されている。
昨年の連邦公社6社の純益総額は1,860億レアルに達しているが、ペトロブラス石油公社は純益総額は、50%以上に相当する1,070億レアルの純益を記録している。過去数年間に各連邦公社が純益を上げている要因として、ミッシェル・テーメル政権時代に連邦公社法を制定したことが寄与している。
昨年のブラジル銀行(BB) の純益は210億レアル、連邦貯蓄金庫(CAIXA)は173億レアル 、社会経済開発銀行(BNDES) は341億レアルとそれぞれ大幅な純益を計上した一方で、ブラジル中央電力公社(Eletrobras)は57億レアル 、郵便公社(Correios)の純益は10億レアルに留まっている。
パウロ・ゲーデス経済相は、ブラジル中央電力公社(Eletrobras)及び郵便公社(Correios)を検討しているが、過去数年間赤字から一転して黒字を計上した郵便公社(Correios)の民営化は加速すると予想されている。
今年第1四半期のペトロブラス石油公社の純益は、、石油の国際コモディティ価格の上昇、原油輸出の記録更新、液化天然ガスの輸入コストの減少並びにディーゼル燃料の売上マージン増加などの要因で、前年同期比3,718%に相当する445億6,000万レアルを記録している。
今月9日ペトロブラス石油公社は、同グループ傘下の石油製油所のディーゼル燃料の1リットル当たりの卸売価格を4.51レアルから8.87%に相当する値上げで4.91レアルに引き上げた一方で、ガソリン並びに液化天然ガス価格は据え置いている。
しかしジャイール・ボルソナロ大統領は、ペトロブラスは3,718%に相当する445億6,000万レアルの純益を計上したにも拘らず、ディーゼル燃料燃料価格を値上げしたペトロブラスに対して犯罪行為に等しいと非難している。