今年第1四半期のブラジル銀行の純益は66億1,300万レアルに留まる(2022年5月12日付けヴァロール紙)

2022年第1四半期のブラジル銀行の純益は前四半期比11.5%増加の66億1,300万レアルを計上して、同銀行の予想の56億400万レアルを10億レアル以上上回っている、。また前年同期比でも34.6%の大幅増加を記録している。

しかしファイナンスマージンはライバルの大手民間銀行よりも低かった一方で、同行の貸倒引当金が大幅に減少して決算に貢献。 またクレジット部門の延滞率も同業他社よりも低かった。

今年第1四半期のクレジット残高は前四半期比1.0%増加の8,835億レアル、過去12カ月間では16.4%増加、前記同様個人向けクレジット残高は1.2%増加の2,688億レアル、14.9%増加、法人向けクレジット残高は1.0%増加の3,211億レアル、17.0%増加、また農畜産向けクレジットは2.6%増加の2,546億レアル、28.2%増加している。

今年第1四半期のファイナンスマージンは前四半期比3.6%増加の153億3,200万レアル、過去12カ月間では5.6%増加したが、同行の今年の予想の11.0%~15.0%を大幅に下回っている。同行の今年第1四半期の平均スプレッドは3.5%、前四半期3.5%、前年同期は3.7%であった。

今年第1四半期のクレジットの延滞率は1.89%、前四半期1.75%、前年同期は1.95%、ブラジル銀行の延滞率はブラジル国内の銀行では最も低率であるが、今年第1四半期は前四半期比僅かに上昇したが、年末にはCovid‐19パンデミック前のレベルに達すると同行のFausto Ribeiro CEOは説明している。

今年第1四半期のクレジット部門の不良貸付残高(PDD)総額は前四半期比27.2%減少の27億5,800万レアルに留まって今後も継続して減少傾向が予想されているが、前年同四半期では9.3%増加している。

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