バンク・オブ・アメリカ( BofA)は新規海外投資家によるブラジル国内でのM&A に関する魅力喪失を指摘(2022年5月13日付けエスタード紙)

ブラジル国内での企業の買収・合併市場(M&A) は依然として過熱しているが、新しい外国人投資家がブラジル市場に参入する事業は殆ど皆無状況とバンクオブアメリカ(BofA)は指摘している。

今週11日にGol車とのAvianca社は持ち株会社の設立を発表したが、ブラジル国内の企業の買収・合併案件は、既にブラジルまたはラテンアメリカですでに進出している企業が大半となっている。

2000年代初頭には、大規模な外国のグループがブラジルやラテンアメリカ地域に参入するために企業買収や地元企業の株式を購入するのが一般的であったが、その傾向は影を潜めてきているとバンクオブアメリカ(BofA)のM&A 部門責任者のDiogo Aragão氏は指摘している。

2021年の初めにUltraグループがOxitenoを売却するためにBofAと契約、タイ資本IndoramaVentures社が13億ドルで買収したが、過去5年から6年間で新規海外投資家が大きな企業買収を行ったのは非常に珍しいとDiogo Aragão氏は説明している。

最近Oi Mobile社のTim社、Vivo社並びにClaro社3社への売却案件が特筆されるが、Tim社、Vivo社並びにClaro社は既にブラジル国内で確固とした地位を築いている世界的企業であり、Oi Mobile社の分割買収は見逃すことができない案件であった。

現在のブラジルへの投資環境として、不透明な政治環境、弱い経済パフォーマンス、法規制上の疑問、非常に不安定な為替レートなどの問題は、他の新興市場と比較してブラジルへの投資環境を損なう要因となっている。

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