サンパウロのセメント価格は16%上昇で住宅価格に転嫁 (2022年5月18日付エスタード紙)

2021年から継続して住宅建設業者や住宅購入希望者を悩ませてきた建設資材コストの上昇を抑制する手立てはなく、住宅建設コストの5.0%のセメント及び派生品は二桁の値上がりを余儀なくされている。

大手セメントメーカーのVotorantim, Holcim, Intercement,Supermix社及びCortesia社は、先週サンパウロ市都市圏で事業を手掛ける建設会社にセメント価格の10%~16%の値上げを通達している。

大手セメントメーカー各社は、ディーゼル燃料価格の値上げに伴う輸送コストの上昇やレアル通貨に対するドル為替変動などの要因で、セメント価格への価格転嫁を余儀なくされている。

セメントメーカーは建設会社へのセメント価格の後決めの慣例である前売り販売を中止、価格改正後に納められるセメントの価格は、値上げ後の価格が徴収される。

ジェツリオ・ヴァルガス財団(FGV)の今年4月の過去12か月間のブラジル建設コスト指数(INCC) 11.5%上昇、5月のサンパウロ州の建設労働者の給与調整は12.5%となっているために、更なる人件費上昇で建設コストへの反映を余儀なくされている。

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