ブラジル建設工業会議所(Cbic)の発表によると、2022年第1四半期の新規住宅販売リリース件数及び住宅販売は、昨年同期比並みで推移していると発表、ブラジル国内196都市の調査で判明している。
今年第1四半期の住宅販売リリース軒数は、前年同期比マイナス2.6%の5万3,072軒、住宅販売は、1.4%微増の7万3,923軒を記録した一方で、前四半期比の住宅販売リリース軒数は、マイナス42.5%と半数近くの減少を記録している。
. 今年3月の過去12か月間の累積住宅販売リリース軒数は、前年同期比19.9%増加の29万3,976軒、住宅販売は6.2%増加の28万9,466軒、住宅在庫は営業日数換算で10.2ヶ月に相当、前年初めよりも5.3%増加している。
ブラジル建設工業会議所(Cbic)では、連邦政府による輸入鉄鋼製品に対する輸入税の減税同様の他の建設資材に対する減税政策の適用を期待している。
今年第1四半期の“ブラジルシンボルカラー大衆住宅 緑と黄色の家 “Casa Verde e Amarela”プログラムによる住宅販売シェアは、2020年初めの57%から42%と15%もマーケットシェアを落としている。
緑と黄色の家 “Casa Verde e Amarela”プログラムによる住宅販売減少は、建築資材の値上げりによる建設コストの上昇、インフレ上昇による住宅購入希望者の実質賃金の目減り、建設業界の企業経営者の先行き不透明感の上昇で、住宅販売リリース軒数にインパクトを与えている。
ジェツリオ・ヴァルガス財団(FGV)の今年4月の過去12か月間のブラジル建設コスト指数(INCC) は11.5%上昇しているが、今年下半期からの更なるドルに対するレアル通貨の上昇、Selic金利の切下げサイクル入りをブラジル建設工業会議所(Cbic)のCelso Petrucci副会長は予想している。